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中国・上海で開催中の『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』の国際大会「Worlds 2025」。11月2日はベスト4の試合となり、LCK第4シードのT1とLPL第3シードのTop Esports(TES)の対決がBo5で行なわれました。
Game 1はTESがファーストブラッドを獲るなど良い形でゲームを進めるかに見えましたが、T1がオブジェクトの優位を土台に集団戦で立て続けに勝利しそのままゲームを制しました。続くGame 2ではさらにT1が威力を増し、TESを圧倒。バロンバフタイミングで一気にレーンを押し上げ、ネクサスを破壊します。T1が王手をかけたGame 3、後がなくなったTESも最後の力を振り絞って互いに激しい攻防となりました。しかしドラゴンソウルを獲得したT1が相手を上回り続け、相手ベース内でACEを獲りGG。これによりT1が見事3-0で勝利し、ファイナル進出を果たしました。
本稿では、試合終了後に韓国語放送で実施されたFaker選手の勝利インタビューの翻訳をお届けします。

――T1のFaker選手にお越しいただきました。おめでとうございます!
Faker:ありがとうございます。
――LoLのeスポーツ史上初となる4年連続のWorlds決勝戦に進出となりました。感想はいかがですか。
Faker:4年連続ということは分かっていなかったんですけど、こうして再び決勝戦というステージに立つことができて本当に感謝しています。
――今日は非常に圧倒的でキレイな3-0勝利となりました。今日は試合の途中でFaker選手が笑う姿が何度も映っていましたが、今日のパフォーマンスは全般的に満足していますか。
Faker:個人的には今日はコンディションがあまり良くなくて満足のいくパフォーマンスはできなかったんですけど、僕らのチームが相手チームの狙いなどをしっかり受けきれたので勝利することができました。
――パフォーマンスが100%じゃなくても3-0勝利を果たせたということも、非常に印象的ですね。今日ティザー動画でFaker選手がおっしゃっていましたよね、「破られない記録がある」と。現在、Worldsの歴史上、Bo5でT1とFaker選手はLPLに負けていません。この記録についてはどう思っていらっしゃいますか。
Faker:とても面白い記録だと思います。ですが、実を言うとそういう記録よりも僕はいつも勝利だけを目指して試合をしていたからこそ、そういった記録も生まれたんじゃないかなと思いますね。
――Game 1では、非常に興味深い事実がひとつありました。相手が執拗にFaker選手のオリアナを突破しようとトライしましたが、Game 1のあいだずっと、フラッシュを一度も使わなかったんだそうです。プレイしながら気づいていましたか。
Faker:フラッシュを使う状況がなかったというのは気づいていなかったんですけど、僕らがそれだけ上手く対処したということかと思います。
――そして今日は試合のあいだずっと相手チームが、ボットの主導権を非常に気にするようなバンピックをずっと行なっていました。シヴィア・カルマであったりコーキ・ナミなど今回のWorldsでそれほど流行りというわけではなかった構成を出してボットに力を注ごうという意図が見えたのですが、T1の選手たちはバンピックを進めるにあたってどんな反応をしていましたか。
Faker:僕も予想していたバンピックではなかったんですが、うちのボットデュオが「上手く相手できる」と言っていたので、僕は自分がやるべきプレイに集中しました。

――そして今回のWorldsでは、Faker選手はまた別の記録も保有しています。現在19試合でチャンピオン14体を使用しチャンピオンプールで1位なんですが、ご存知でしたか。
Faker:知らなかったです。
――では、聞いていかがですか。
Faker:うちのチームが試合を何度もやったからか、そんな記録も生まれたんじゃないかなと。それにフィアレスだと多くのチャンピオンが出るので、そういう記録なんじゃないかなと思います。
――披露したさまざまなチャンピオンのなかで、メルが非常に話題となっています。前回のベスト8に続き今日ももう一度出しました。メルというピックはどこからインスピレーションを得たんでしょうか。
Faker:メルについてはバフもされましたし、実装されてすぐのときに何度もプレイしていて、状況が合えば使えると考えていたので選択しました。それから相手の構成に対してしっかりカウンターできる部分があると思ったので使うことにしました。
――決勝のステージに上がり、対戦するチームはKT Rolsterです。昨日KTの試合はどのようにご覧になりましたか。
Faker:KTが勝つかもしれないとは思っていたものの、昨日の試合ではお互いにすごくファイトし合う試合でしたが、KTの長所が何度も現れていたと思いますし、決勝戦で対戦したら面白い試合になりそうですね。
――KTについてチーム的に最も警戒すべきポイントは何ですか。
Faker:ファイトでの息がすごく合っているチームだと考えていて、そういう躊躇しない部分についてしっかり考えなければならないと思います。
――ここからはファイナル開催地・成都に向かって空前絶後の記録であるWorlds 3連続優勝に挑戦することになりますが、意気込みをひとことお願いします。
Faker:Worlds 3連続優勝という記録も非常に素晴らしい記録ではありますが、僕はただ次の試合で勝ちたいという思いだけで準備すると思います。そして、自分のパフォーマンスを引き上げることを一番に考えて準備するつもりです。
――最後にファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。
Faker:韓国で応援してくださっているファンの皆さんに感謝しています。次の試合、頑張ります。
――改めて勝利おめでとうございます。ファイナルでお会いしましょう!
Faker:ありがとうございます。
