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中国・上海で開催中の『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』の国際大会「Worlds 2025」。11月1日はベスト4の試合となり、Gen.GとKT Rolster(KT)のLCK対戦がBo5で行なわれました。
Game 1から白熱した戦いが繰り広げられましたが、終盤にエルダーやバロンのバフを生かしたKTの猛攻がネクサスに届きます。続くGame 2も激しいファイトが次々に起こる展開に。しかしオーシャンソウルを獲ったGen.Gが優位に立ち、1本を取り返します。Game 3ではBdd選手のソロキルなど個人技が炸裂し、リードを築いたKTが勝利。2-1で王手をかけます。そして迎えたGame 4もKTの勢いが止まりません。最後まで攻撃の手を緩めなかったKTがゲームを制しました。これにより3-1でKTが勝利し、ファイナル進出を果たしました。
本稿では、試合終了後に韓国語放送で実施されたdeokdam選手とPeter選手の勝利インタビューの翻訳をお届けします。

――KT Rolsterのdeokdam・Peterのボットデュオにお越しいただきました。Worlds決勝進出、本当におめでとうございます!まずはdeokdam選手から感想を聞かせてください。
deokdam:実はこんな風に勝てるとは思っていなかったんですが、今日はバンピック面でとても有利に進められたので、コーチ陣のおかげで勝つことができたと思います。
――Peter選手はいかがでしょうか。決勝のステージに行けることになりましたが。
Peter:僕は試合に臨むときから「緊張しているのは相手のほう」だと考えて「自信を持って絶対に勝つぞ」という思いで来たんですけど、Game 2以降はちょっと緊張してしまいましたね。それでもベテラン選手たちがきちんとケアしてくれたおかげで、勝つことができました。
――ではPeter選手、今日はものすごいマッチアップになっていましたが、決勝のステージをかけてGen.Gと戦わなければならないこの日、ベスト4に来る際に緊張はしなかったということですか。
Peter:最初はまったく緊張しなくて「自分は上手くやれる」「絶対に勝つ」といったマインドで来たんですけど、やっぱりGame 2でミスしてしまってからは動揺してしまいました。
――そしてdeokdam選手、今年1年を振り返ってみると、LCKのレジェンドグループの最終列車に乗るためにタイブレイカーまで行ったKTが、こうして決勝のステージに行けると想像していましたか。いま実感はありますか。
deokdam:あのときは本当に目の前のことしか見えなかったんです。タイブレイカーのときも「今回だけは勝とう」、プレイオフのときも「今回だけは勝とう」、Worldsでも「今回だけは勝とう」という考えで駆け抜けてきたんですけど、それが僕らにとって大きな助けになったと思います。
――そうして「今回だけは勝とう」と戦い続けた試合のなかでGen.Gをプレイオフで倒してWorldsに来ることができ、今回再びGen.Gをベスト4で倒してWorldsの決勝戦に行くことになりました。deokdam選手、重要な瞬間のたびにKTがGen.Gを倒せる底力はどこから来ていると思いますか。
deokdam:もちろん選手たち個人個人がみんな一生懸命上手くやって、いろんなことを考えながらゲームをしたからだとは思うんですけど、毎回バンピックがすごく良かったんですよね。コーチ陣はいつも本当に夜遅くまでバンピック会議をしてるんですよ。だから本当にそのおかげで勝つことができたと思います。
――deokdam選手もPeter選手もおふたりとも口をそろえて「コーチ陣が本当にバンピックを上手く組んでくれた」とおっしゃっていましたが、実際に今日はアッシュボットがルルとともに戦って良い効果が出ていたように思います。ジャングルムンドも非常に効果的でした。Peter選手、今日は準備どおりにバンピックが上手くいったと思いますか。
Peter:本当にこれ以上上手くいくことはないと言えるほど、裏の控室で話し合っていたとおりにバンピックができたと思います。そしてバンピック自体も勝ちましたけど、そのなかで選手のコンディションだったり状況だったりに合わせてピックすることが僕は上手いバンピックだと思っていて、Game 2でのアリスターを見てユーティリティチャンピオンのほうにしてもらえたのが、このバンピックの決定打になったんじゃないかなと思います(笑)。
――そういった柔軟なバンピックがあったからこそ、勝利することができたんでしょう。deokdam選手、今日ケイトリンの活躍も本当に素晴らしく、Bo5の間ずっと相手がdeokdam選手を警戒するようなバンカードを何度も見せていましたが、今日の試合に臨むにあたってチームとしてKTのボットデュオに要求された部分はどんな点だったんでしょうか。
deokdam:主導権を掴むバンピックをしたときは主導権を取るようにし、不利なバンピックであればほんの少しの不利の状態で耐えていってほしいという感じで注文がありましたね。

――そしてPeter選手、本当にあと1勝さえできれば、誰もが夢見るサモナーの優勝カップを掲げることができます。どんな心構えで臨むつもりか、聞かせていただけますか。
Peter:試合に臨むときはベスト8もベスト4も自信を持って緊張せずに来ていたんですけど、やっぱりミスした瞬間に少し自分自身もそうでしたけどメンタル面に打撃があったんです。だから決勝戦ではミスしても次のゲームではきっちり払拭して上手くやれるようにメンタル管理をしっかりしたいと思います。
――今日はメンタル的に委縮したときに、先輩たちなど良いアドバイスをしてくれた人はいましたか。
Peter:いつもは僕がミスしたりしても何もないんですけど(笑)、今日はBddさんが「大丈夫だよ、次頑張って」と言ってくれたので、今日は絶対に勝てると思いました。
――そういった激励ひとつひとつに大きな効果があったようですね。deokdam選手も決勝戦の意気込みをひとことお願いします。
deokdam:僕らはLCKのシーズンが始まったときは一番下にいたんですけど、今回の最後には一番上にいられるようにします。
――前回のステージインタビューのときから名言を残し続けていますね(笑)。今日LoL Parkのパブリックビューイングでも、KTファンのみなさんが喉が壊れそうになるぐらい応援してくださっていました。おふたりともファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。
deokdam:本当に歓声がここまで聞こえてきそうなほどですよね、そんなに大声で叫んでくださってたなら。いつも応援してくださってありがとうございます。最後は笑顔で会いに行きます!
Peter:シーズン初めから後半まで僕がBddさんにいつも言っていたのが、「最後まで行って笑おう」ということだったんです。ファンの皆さんにも最後に笑うことができるようベストを尽くしたいと話していたのですが、その最後の段階だと思うので、しっかり勝って最後に笑いたいと思います。いつも応援ありがとうございます!
――改めておふたりとも決勝進出、本当におめでとうございます。
