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2025年9月24日(日本時間)、『リーグ・オブ・レジェンド』のパッチノート「25.19」が配信されました。
今パッチでは17体のチャンピオンに調整を実施。世界大会「Worlds」に向け、各レーンで幅広い選択肢が採用されるようバランス調整が行われています。
「25.19」で性能調整を実施される19体のうち、バフ欄に並んでいるチャンピオンは10体。
注目はリリアで、プロシーンで活躍するAPジャングラーの立場を押し上げるためRスキルの追加ダメージが増加し、クールダウン(CD)が10秒短縮。上手く決まれば状況を一変させるスキルだけに、大きな追い風となる可能性が高いでしょう。
また、今パッチは全体的にダメージディールに優れたチャンピオンの強化が多く、ルブランやアーリ、ブランドなどバフ前からピック率も高いチャンピオンは活躍が見込まれます。
なお、アップデート予告の段階で「強すぎるのでは」と話題を呼んだジャックスのバフ値は修正され、体力がやや低下した他、Rスキルの魔法防御上昇には変化を加えないことになっています。
弱体化となるのはコーキ、パンテオン、シヴィア、ポッピーの4体。コーキとシヴィアはダメージこそ低下しているものの、まだまだ安定ピックの予感。
パンテオンはスキルのモンスターへのダメージが減少しており、クリアスピードが低下しているためアクションの計画性が重要になりそうです。ポッピーはRスキルを詠唱して使用しなかった場合のCDが15秒→30秒と大幅に増加していますので、集団戦の際はご注意を。
また、ともにサポートの使用率が高まっていたルーン「解放の魔導書」とアイテム「リデンプション」も弱体化となっています。
♦パッチハイライト
ブロウル復活!/ 新規プレイヤー向け機能のテスト
今回のパッチでは、「ブロウル」がLoLを学ぼうとする新規プレイヤーに役立つツールになるか試します。「ブロウル」はプレイヤーが素早くチーム戦を楽しめるので、サモナーズリフトの複雑なシステムを学ばなくても、LoLの最も盛り上がる瞬間を体験できます。そこで、「ブロウル」を「新規プレイヤーの旅路」に組み込み、LoLを学ぶ過程をもっと楽しいものにできるか様子を見てみます。
これに伴い、今回と次回のパッチ期間中は、過去にプレイし損ねたプレイヤーも「ブロウル」を楽しめます!
チャンピオン
アーリ
現在、アーリはデータ的にかなり弱い状態なので、命がけでリセットを狙い、敵チームに積極的にダイブできるような優位性を与えました。
R - スピリットラッシュ
命中ごとのダメージ:60 / 90 / 120(+魔力の35%) ⇒ 75 / 125 / 175(+魔力の35%)ブランド
ブランドは、特にゴールド収入への依存度が高い役割で少し弱くなっています。そこで、対面相手に火の玉を投下して好スタートを切った試合では、相手を圧倒できるように少しパワーを高めました。
固有スキル - 炎上
モンスターに対するダメージ補正:2.6倍 ⇒ 2.65倍
W - 烈火の柱
ダメージ:75 / 120 / 165 / 210 / 255(+魔力の60%) ⇒ 75 / 120 / 165 / 210 / 255(+魔力の70%)
R - 業火
命中ごとのダメージ:100 / 175 / 250(+魔力の25%) ⇒ 100 / 175 / 250(+魔力の30%)ケイトリン
ケイトリンはレーンブリーとしての評判と裏腹に、このところプロシーンで目撃されていません。彼女のスキルは十分に強力なので、今年のWorldsでピックされるチャンスが得られるように、通常攻撃のパワーを高めました。
基本ステータス
基本攻撃力 60 ⇒ 62コーキ
コーキはプロシーンで定番になりつつあるので、今年のWorldsでボットレーンのメタゲームの可能性を拡大するために弱体化を行いました。この弱体化がプロを対象としたものになることを願って、重要性の低いウェーブプッシュ能力を部分的に低下させました。
Q - 閃光弾
ダメージ:70 / 115 / 160 / 205 / 250(+攻撃力の130%) ⇒ 60 / 105 / 150 / 195 / 240(+攻撃力の125%)ダイアナ
ダイアナのミッドレーンでの活躍は妥当なレベルですが、ジャングラーとしては全体的に弱くなっています。そこで、固有のモンスター補正を強化して、ジャングルクリアのパワーを少し高めました。
固有スキル - 繊月の刃
モンスターに対する補正:2.6倍 ⇒ 3倍ドレイヴン
ドレイヴンは、通常のプレイでは少し強化の余地があり、プロの試合ではまったく姿が見られていません。彼が再び脚光を浴びられるか試すために、このパッチでは少しパワーを高めました。
W - 血の疼き
攻撃速度:20 / 25 / 30 / 35 / 40% ⇒ 30 / 35 / 40 / 45 / 50%R - 死の車輪
ダメージ:175 / 275 / 375(増加攻撃力の110 / 130 / 150%) ⇒ 200 / 300 / 400(増加攻撃力の110 / 130 / 150%)ジャックス
ジャックスには、今年のWorldsでメタを左右するようなトップレーナーになってもらいたいのですが、彼はすでに通常のプレイヤーにとって十分に強力な存在なので、彼が強くいられる時間帯を制限しつつ、スキルの高いプレイヤーや連携の取れたチームが容易に活用できるようにします。
基本ステータス
基本体力 665 ⇒ 650
R - ウェポングランドマスター
基本物理防御:25 / 50 / 75(+増加攻撃力の40%) ⇒ 45 / 60 / 75(+増加攻撃力の40%)
基本魔法防御には変更なし(基本物理防御の60%)
追加で命中したチャンピオン1体ごとの物理防御には変更なしジンクス
ジンクスはプロシーンではほぼ見られない状態なので、彼女が再び舞台に上がれるように、試合序盤を少し強化しました。
Q - スイッチング!
増加射程距離:80 / 110 / 140 / 170 / 200 ⇒ 100 / 125 / 150 / 175 / 200
E - パックンチョッパー!
ダメージ:70 / 120 / 170 / 220 / 270(+魔力の100%) ⇒ 90 / 140 / 190 / 240 / 290(+魔力の100%)ルブラン
ミッドレーンで軽快なアサシンプレイが見られるよう、Worlds前にルブランに強化を行います。ウェーブコントロールと対人戦での瞬間火力を底上げし、特に試合終盤のサイドレーンで、安定して標的に触れる状況を意識しています。また、ルブランのサポートにおける現状を危惧して、パワーを試合後半のサイドレーンのポジション寄りに配分しました。
W - ディストーション
ダメージ:75 / 115 / 155 / 195 / 235(+魔力の70%) ⇒ 75 / 115 / 155 / 195 / 235(+魔力の80%)
R - 再演
「ディストーション」のダメージ:150 / 300 / 450(+ 魔力の75%) ⇒ 150 / 300 / 450(+ 魔力の80%)リー・シン
リー・シンはあらゆるスキル帯で非常に強力なジャングラーですが、不自然なほどプロシーンでは姿が見られません。このパッチでは、勝率には大きな変化を与えることなく、試合の序盤に鋭くニッチな戦術が得られるように、総合的なパワーに影響しない複数の調整を行いました。
基本ステータス
レベルアップごとの物理防御:4.9 ⇒ 4.5
Q - 響掌/共鳴撃
ダメージ:55 / 80 / 105 / 130 / 155(+ 増加攻撃力の155%) ⇒ 60 / 90 / 120 / 150 / 180(+ 増加攻撃力の95%)リリア
リリアは少し弱い状態であり、私たちもWorldsでAPジャングラーを見たいと考えていたので、このパッチで強化する候補としてうってつけでした。彼女が高スキル帯の連携の取れた環境でもっと勝てることを願って、アルティメットに強化を行いました。
R - 夢見の子守唄
追加ダメージ:100 / 150 / 200(+魔力の40%) ⇒ 150 / 200 / 250(+魔力の45%)
クールダウン:150 / 130 / 110秒 ⇒ 140 / 120 / 100秒メル
メルはデータ的には非常に弱く、比較的高いバン率を保っているからと言って、彼女を使うプレイヤーにとってこれほど弱い状態である必要はありません。彼女の攻撃力のなかで高いスキルが要求される部分を増強して、現在あまり活躍できていない高MMR帯での強化に繋げます。
固有スキル - 灼熱の輝き
スキル命中時の追加ダメージ:24~75(チャンピオンレベルに応じて)(+魔力の3%) ⇒ 24~99(チャンピオンレベルに応じて)(+魔力の9%)
通常攻撃の最大追加ダメージ:75~225(チャンピオンレベルに応じて)(+魔力の9%) ⇒ 72~297(+魔力の27%)パンテオン
パンテオンはプロのジャングルのメタを圧倒し続けています。敵をクリックするだけでスタンさせられるので、率直に言って、ガンクのパターンに高度なテクニックを要しません。そこで、彼のパワーの一部を大幅に弱体化させることにしました。
Q - 彗星の槍
モンスターに対する補正:0.9倍 ⇒ 0.75倍
W - 跳撃の盾
ミニオン/モンスターへのダメージ上限:200 ⇒ 120ポッピー
ポッピーはようやく各ポジションで相対的に均等な勝率を達成しましたが、全体的には3つすべてで少し強すぎる状態です。また、プロシーンではジャングラーのトップに近い位置にいるので、他のジャングラーが活躍できる余地を生み出しました。
Q - ハンマーショック
ミニオン/モンスターへの体力に応じたダメージ上限:75 / 105 / 135 / 165 / 195 ⇒ 50 / 80 / 110 / 140 / 170
R - 守護者の鉄鎚
詠唱を中断された際のクールダウン:15秒 ⇒ 30秒セラフィーン
セラフィーンはサポートとしては人気が高く、ミッドレーナーとしても使われることがありますが、残念ながら、彼女を使うプレイヤーが多い低MMR帯では、かなり弱い状態です。セラフィーンは絶対的なデスボール・メイジエンチャンターなので、その強みを失いたくはありませんが、もっと(ミッドレーンで)自立できるようにして、チームメイトが彼女のスキルの仕組みを知る必要性を低下させ(低MMR帯)、エピックモンスターを倒すのを手伝うようなメイジらしい役割をこなす際に、チームにとって有用であるようにしたいと考えました。
基本ステータス
レベルアップごとのマナ:25 ⇒ 40
レベルアップごとの体力:90 ⇒ 95
Q - ハイノート
体力低下時の増加ダメージが、モンスターにも適用されるように変更
W - サラウンドサウンド
回復:サークル内の対象1体につき減少体力の3 / 3.5 / 4 / 4.5/ 5% ⇒ サークル内の対象数に関わらず、減少体力の8 / 10 / 12 / 14 / 16%シヴィア
シヴィアは通常の試合では少し強すぎる状態ですが、プロシーンでは圧倒的です。適切であればハイパーキャリーが存在してもいいと考えていますが、シヴィアの競争相手をもっと増やしたいところです。
Q - ブーメランブレード
初期ダメージ:60 / 85 / 110 / 135 / 160(+ 増加攻撃力の100%) ⇒ 60 / 85 / 110 / 135 / 160(+ 増加攻撃力の85%)シンドラ
シンドラには、パワーに影響しない調整を行って、レーンブリーと集団戦のキャリーメイジとしては強化しつつ、プロとそれ以外のプレイヤーで影響の程度が異なるパワーを低下させました。
基本ステータス
レベルアップごとの体力:104 ⇒ 100
レベルアップごとの物理防御:4.6 ⇒ 4
Q - ダークスフィア
ダメージ:75 / 110 / 145 / 180 / 215(+ 魔力の60%) ⇒ 80 / 115 / 150 / 185 / 220(+ 魔力の65%)
E - 闇の波導
クールダウン:17秒 ⇒ 15秒アイテム
リデンプション
「リデンプション」はプロのタンクサポートで、ほぼ満場一致のファーストアイテムとなっています。「ソラリのロケット」や「騎士の誓い」などと足並みが揃うように、「リデンプション」のパワーを低下させました。
体力回復量:200~400(対象のチャンピオンレベルに応じて) ⇒ 150~350(対象のチャンピオンレベルに応じて)
セレスティアル オポジション
「セレスティアル オポジション」による非常に奇妙な最適化を可能にしていた、長期的な不具合を解消しました。要約すると、プレイヤーが分身を前方に送り出すと、短いクールダウンで、ほぼ確定のスロウ爆弾を付与できていたというものです。分身がアイテムのように振る舞うことは問題ありませんが、何もないところでスロウ効果を受けるのは良い体験とは言えません。そこで、「セレスティアル オポジション」のスロウ効果を発動させるためには、チャンピオン(または分身)が生きている必要があるように変更しました。これによって、例えばニーコのWを攻撃しても、行動妨害効果を受けることはなくなります。
ユーザーが倒された際に、一定範囲にスロウ効果を与えないように変更
ルーン
解放の魔導書
完全に忘れられた状態にあった「解放の魔導書」は、最近の強化で、プロシーンではニーコを除くほぼすべてのチャンピオンが使用するキーストーンになりました。そこでバランスを取り、キーストーンルーンとしての有用性は維持しながらも、あらゆる選択肢を完全に圧倒してしまうことはないようにしました。
基本リチャージクールダウン:4分 ⇒ 4.5分
最小リチャージクールダウン:1.5分 ⇒ 2分
新スキン「アルカナ」シリーズも登場するパッチ「25.19」。
「ドゥームボット」の新要素や、サモナーズリフト以外のモードに関する調整やバグ修正など、詳細な変更についてはパッチノート全文をご覧ください。