VCT Pacific Kickoff(Kickoff)では日本のDetonatioN FocusMeに敗れ、ベスト8にとどまったPaper Rex(PRX)。VCT Pacific Stage 1初戦の相手は過去に幾度となく対戦してきたDRXでした。
PRX vs DRXの対戦カードはこれで12回目。英語配信では「エル・クラシコ」(サッカーにおける伝統の一戦を指す言葉)と呼ばれることもあるこのカード、今回は逆転に次ぐ逆転の末DRXに軍配が上がりました。そんなPRXよりsomething選手に試合の感想や、PRXがPacificで初めて採用したウェイレイについて、そして今月PRXにシックスマンとして加入したPatMen選手について伺いました。
◆PRXの課題はディフェンダーサイド
――試合お疲れさまでした。今日の試合の感想を教えてください。
something:厳しい試合でした。ヘイブンでは8-0のリードを返されてしまって、ひとまずアイスボックスは取れましたがロータスがうまくいきませんでした。全体的にかなりきつかったですね、いろいろ改善すべき点があると思います。
――Kickoff、そしてMasters Bangkokを通じて実力を示してきたDRXとの対戦でしたが、対戦していて何か対応に手こずった部分があれば教えてください。
something:タイミングを読まれていたな、というのはありますね。隙を突かれて、気づいたらAサイトを1人で取られていた、みたいなことが多かったと思います。
――KickoffからPRXの傾向として、ラウンドの多くをアタッカーサイドで取得しておりディフェンダーサイドがあまり振るっていなかったように思います。特に今日の試合はその傾向が強かったと思いますが、これはKickoff以降のチームの変更によるものなのか、それとも相手がDRXだったのが理由なのか、お聞かせください。
something:チームとして何か変更があったわけではないですね。それで言うとDRXはヘイブンの序盤あまり調子が出ていなかったように思いますし、アイスボックスでのディフェンダーサイドも同じくでした。まあロータスは一方的にやられてしまったわけですが、質問に答えるとするならPRXのディフェンダーサイドに課題が多いのが理由だと思います。

◆ウェイレイは「手厚くサポートしないと活かしづらい」
――PRXがVCT Pacificで初めてウェイレイをピックしたチームとなったわけですが、ウェイレイの評価、そして他のデュエリストとの違いについて教えてください。
something:ウェイレイはブリーチの亜種みたいなエージェントだと思っています。ウルトに当たると何もできなくなりますし。他のデュエリストと比べると、ラッシュやフェイクの面でより使い勝手がいいと思います。ライトスピードで一気にサイトに入ってしまったり、リフラクトを組み合わせてフェイクをかけることもできるので。
――Kickoffから大きく変更のあったロータスの構成も含め、本日PRXが出したウェイレイ入り構成は2つともイニシエーター2人以上との組み合わせでした。これはウェイレイを活かすにはイニシエーターが多く必要だ、という話がチーム内であったのでしょうか?
something:ウェイレイの問題は、手厚くサポートしないと活かしづらいという点なんです。例えばジェットは、スモークにテイルウィンドで入ってフラッシュを待つだけで済みますが、ウェイレイはフラッシュやスタンをふんだんに使わないと生き残れないので、こうなりました。
――ダブルデュエリスト構成でウェイレイを起用する可能性はありますか?
something:どのマップで、とかは分かりませんが、できるんじゃないですかね?
――something選手から見て、ダブルデュエリスト構成とウェイレイ入りダブルイニシエーター構成、どちらがやりやすいと感じますか?
something:ウェイレイ入りダブルイニシエーター構成ですね。

◆新メンバーのPatMenは「サポートのスペシャリスト」
――PRXの新メンバーであるPatMen選手ですが、something選手から見て彼はどんな選手ですか?もうソウルには到着しているんでしょうか?
something:ビザが取れてないのでまだソウルには来ていませんね。トライアウトや、ランクを一緒にプレイした程度なのであまり彼とは話せていませんが、選手としてはフラッシュ系イニシエーターを得意としている選手です。サポートのスペシャリストですね。
――ありがとうございます。最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
something:いつも応援ありがとうございます!いいスタートダッシュは切れませんでしたが、これからも応援してくれると嬉しいです。