7月21日、この日は日本の『VALORANT』競技シーンを見ている多く方が、Gen.GがVALORANT Champions Tour Pacificを制するシーンを見届けてから眠りについたことでしょう。 それからわずか6時間後、アメリカでもVALORANT Champions Tour Americas Stage 2の王者を決めるグランドファイナルが開催されました。
この決勝は、ライアットゲームズ本社(米・ロサンゼルス)に併設されている「Riot Games Arena」で行われました。さらにファンを招いての公式ウォッチパーティーという豪華なイベント「VALORANT Block Party」もひらかれ、多くの観客がLeviatánとG2 Esportsの熱い戦いを見守りました。
本稿ではVALORANT Block Party、そしてLeviatán vs G2 Esportsの現地での様子をレポートします。
◆本社で豪華ウォッチパーティー開催
VALORANT Block Partyは、昨年ロサンゼルスでVALORANT Champions 2023が開催された際に、ロサンゼルス各地でファンイベントを実施したことから始まりました。
今年はニューヨーク、メキシコ、サンパウロで同時に公式ウォッチパーティーを開催。そしてロサンゼルスでは、Riot Games Arenaの特設ステージで観戦できるという大型企画にパワーアップして復活しました。
日曜日に開催ということで本社は立ち入り禁止でしたが、そこから信号を渡ると今回の会場であるRiot Games Arenaがあります。
昨年のVALORANT Block Partyは無料イベントでしたが、今年はチケット事前販売制に移行。アリーナ駐車場に設置されたウォッチパーティ閲覧権と、アリーナ内でVCT Americas Stage 2 Grand Finalを生観戦できるチケットが販売され、販売が始まってから早い段階でどちらもソールドアウトとなる盛況ぶり。
セキュリティチェックを通過すると、昨年のVALORANT Block Partyを盛り上げたサイファーのDJブース付きトラックや、ロサンゼルスで有名な餃子やタピオカドリンクのフードトラックが出迎えてくれます。 餃子とタピオカドリンクは無料です!
そこから右を向くとイベント用大型テントが設営されており、様々なチームブースが出展してイベントを盛り上げています。
VALORANT Champions Tour Americas公式グッズは、オンラインでも販売されているグッズ以外に現地限定Tシャツなども販売されていました。
ロサンゼルスに2店舗を構える人気のかき氷屋も出展。 もちろん無料!
VALORANT Block PartyスタッフTシャツは会場限定シャツと同じイラストが背中にプリントされていました。 黒Tシャツの方がイラストが映えるのでこちらのほうが筆者の好み。
Evil GeniusはPotterコーチのパネルを展示して2ショットが撮れるようにしていました。 ただ筆者は昨年のVCT ChampionsでPotterコーチと並んだことがあり、本人はもっと背が高かったのでこのパネルはナーフされているようです。
ロサンゼルスが拠点のSentinelsはオフィシャルグッズを販売。 それにしてもVALORANT Champions 2024は面白い組み合わせになりましたね。
ひときわユニークだった展示がこちらの香水。Cupids & Cryptidsという夫婦で経営されている自家製香水ショップに、ライアットゲームズがキャラクターをモチーフにした香水の制作を依頼し、VALORANTから3つ、League of Legendsから2つのコラボ香水が展示されていました。
フェニックスはラベンダー系の香り、クローヴはフローラルな香りでしたが、ゲッコーはまさかのタピオカ屋の香りというオチ(笑)。 最初にゲッコーを嗅いだときは筆者の鼻が狂ったのかと思いましたが、タピオカとゲッコーは似合うだろうということで本当にタピオカ屋らしい香りでした。
特設テントの最奥には巨大なウォッチパーティ用ステージがあり、 ディスプレイモニター前にはゲストによるトークショー用のチェアなども設置されていました。
◆「Riot Games Arena」内部へ
それではここからはRiot Games Arenaの中に移動します。
イベント用エントランスの通路の両脇に掲げられたモニターには、LeviatánとG2 Esportsのロゴと各選手が表示されていて、これから始まる戦いのテンションを上げてくれます。
通路の行き当たりで左に曲がればアリーナに出るのですが、曲がらずにまっすぐ進むと巨大なゲッコーのイラストが迎えてくれます。
別口のエントランスには等身大のゲッコーのフィギュアが展示。ファニーバッグにはLEDディスプレイが仕込まれるなど、細部へのこだわりが凄まじい。 左腕にスケボーをしているウイングマンのタトゥーがあるなんて知りませんでした。
Riot Games Arenaには、スタッフのプレイテスト用の部屋がありますが、今回は来場客向けに解放してコンソール版VALORANTが遊べるようになっていました。近々クローズドベータを完了してオープンベータに移行するそうです。(現在は移行しています)
プレイテスト用の部屋にはゲーム内に登場するスパイクなどを再現した小道具や特別なイラストなども展示されています。 このイベントのために展示したのではなく、もともと展示してある物も多いのは会場が本社ならではの贅沢です。
アリーナ内の売店ではRIOT MEAL BOXという限定ランチが販売されていました。こちらはフェニックスとレイズが描かれたランチボックスの中に、VALORANTキーホルダーがランダムで封入されており、ホットドッグとチップスとクッキーとドリンクがついて15ドル。 ロサンゼルスでイベント飯が15ドルというのは破格の安さです。
ホットドッグは写真だとソーセージが小さく見えますが、実物はソーセージが妙にズッシリとしていてパンが重さに耐えきれずに千切れるほどでした。
◆アリーナ席は、とにかく選手が近い!!
そうこうしているうちにVALORANT Champions Tour Americas Stage 2 Grand Finalが始まる時間になりましたのでアリーナ席へ移動します。
アリーナは約100席ほど用意されており、プロチームのユニフォームを着た熱いファンや、ライアットゲームズ公式コスプレイヤーの他に自作コスプレで駆けつけたファン達が集いました。
決して大きくはない会場ですが、その分選手を非常に近い距離で応援できるのも嬉しいポイントです。
タイムアウト中はスタッフがグッズを投げ込んでくれるのでファンは息をつく暇がありません。
LeviatánとG2 Esportsの戦いでは、1st、2ndマップは拮抗した戦いが続きましたが、どちらもLeviatánが勝利。3rdマップに入るとLeviatánが5ラウンドを先制。このままの勢いで決着かと思いきや、G2 Esportsが脅威の粘りを見せて3rdマップを制します。 しかし、4thマップではLeviatánが勢いを取り戻して13−4で圧勝。VCT Americas Stage 2 Grand Finalの王者はLeviatánに決定しました。
優勝セレモニーの後は、VALORANT Champions Seoulのトーナメント表を決めるくじ引きが開催。 Gen.GとSentinelsの再戦が決まった瞬間はひときわ歓声が大きかったですね。
ライアットゲームズが地域や国を跨いで開催したVALORANT Block Party、そしてVALORANT Champions Tour Americasはここに閉幕しました。 MastersやChampionsとは会場の規模が違うので、イベントとしては大きな規模なものではないですが、それだけ選手とファンが近い距離で交流できました。また、どのようなイベントもしっかりと盛り上げていくぞというライアットゲームズの気概も感じられるイベントでした。
8月からは一年の集大成となるVALORANT Champions 2024が開幕します。 今年は韓国での開催ということで、昨年のLeague of Legends Worlds 2023と同じ、もしくはそれ以上の盛り上がりを期待しましょう!