「LJL 2024 Summer Split」に出場する全6チームの特徴と注目選手を徹底網羅!-これを読んで6月7日のリーグ開幕に備えよ【特集】

日本最強チームの座と、その先にある国際大会を目指して争われる「LJL(League of Legends Japan League)」。ぜひ好きなチームや選手を見つけて応援してください!

League of Legends インタビュー・コラム
「LJL 2024 Summer Split」に出場する全6チームの特徴と注目選手を徹底網羅!-これを読んで6月7日のリーグ開幕に備えよ【特集】
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『リーグ・オブ・レジェンド』の国内プロリーグ「LJL(League of Legends Japan League)」の夏シーズン“Summer Split”が、いよいよ6月7日に開幕します。日本『LoL』シーンの頂点、そして世界の舞台への挑戦権をかけた戦いの幕上げ……今回はどんなドラマが見られるのでしょうか?

今回は、そんな『LJL』を愛する筆者いち個人としての目線で、出場する全6チームをご紹介。まだ競技シーンを熱心にウォッチされていない方は、こちらをご参考にしてシーズンをバッチリ楽しめるように備えましょう。

◆福岡ソフトバンクホークスゲーミング(SHG)

TOP

Evi(エビ)

JG

Forest(フォレスト)

MID

DasherR(ダッシャー)

ADC

Marble(マーブル)

SUP

Vsta(ビスタ)

飛躍の時を迎えた若鷹軍団

TOPに欧州リーグ・LECで活躍したEvi、JGに韓国の名門チーム「T1」のアカデミーチーム出身であるForestを獲得し、強力なロースターを完成させた「福岡ソフトバンクホークスゲーミング(SHG)」。Spring Splitではレギュラーシーズンを2位で終えると、プレイオフでDFMを下して念願の初タイトルを手にしました。

勢いそのままにPCSプレイオフでも強豪チームを次々と撃破し、MSI出場まであと一歩に迫る大健闘。Summer SplitではPCS地域へのリベンジ、そしてWorlds出場を果たすためにもLJLでは負けられません。幅広いチャンピオンを使いこなす選手が揃っているためドラフト段階からの駆け引きが注目で、特にSUPのVstaは個性的なピックを使いこなすので、ベル=ヴェスやヤスオがピックされても「サポートかも?」と思わせられる稀有なチームです。

Spring Splitは全レーンの選手が高水準で安定したパフォーマンスを発揮し、真正面から押し切る展開も多く見られました。特に誰もが「日本最強TOP」と認めるEviの安定感は別格。カメラに映らないところでジワジワと相手との差を広げ、気付けば集団戦やJGとのファイトでチームに有利を還元してくれる心強い存在です。Evi選手がどれだけ相手にCS差をつけているかと、SNSで発信されるチームメイト情報は定期的にチェックしておくことをおすすめします。 

筆者が注目したい選手:Evi(TOP)

全てのTOPレーナーの先生でもある「えびンモ」ことEvi。2023年は日本人として初めてメジャーリージョンであるLEC(League of Legends EMEA Championsship)のTeam Hereticsでプレイし話題を呼びました。シンプルに対面に勝つレーニングだけでなく、耐えてチームを勝たせるプレイにも磨きがかかり、豊富な経験とピックプールで貢献しています。

オフシーズンは「一度勝ったチャンピオンは禁止」の独自ルールでランクマッチをプレイし、奇抜なピックを次々と披露中。えびンモならLJLの試合でも使いかねないと、ファンはちょっと変わった期待を抱きながら応援していることでしょう。

DetonatioN FocusMe(DFM)

TOP

RayFarky(レイファーキー)

JG

Steal(スティール)

MID

Aria(アリア)

ADC

Yutapon(ユタポン)

SUP

Harp(ハープ)

絶対王者、返り咲きへ

世界大会ベスト16の実績を誇り、昨年夏には前人未到のLJL6連覇を達成した国内屈指の名門チーム「DetonatioN FocusMe(DFM)」。Springでは新加入の“ダリウスキング”……RayFarkyが大暴れするゲームも披露するなど1位でプレイオフに進出したものの、シーズン終盤は安定感を欠いてしまい、PCSプレイオフもStage1で敗退と悔しい結果に。実力・実績ともに申し分ない選手が揃っており、それぞれがベストなパフォーマンスを発揮できれば国内トップクラスのチームであることは間違いありません。夏こそは本来のDFMらしい試合運びで王座奪還、そしてPCSを勝ち抜いて再び国際戦へ挑む姿をファンに見せたいところです。

各レーン個人技でリードを奪えるロースターで、Aria&Yutaponのキャリーラインは対戦相手からするとどちらをマークすべきか悩みどころ。JGのStealが勝たせると決めたレーンに献身的に寄り添い、徹底して相手のファームや狙いをつぶす「地獄のSteal」状態に入ればDFMの勝ちパターンです。

有利を時間と共に広げていく「スノーボール」が以前から上手いチームでしたが、春の試合では“ほどほど”の成果でファイトを終わらせず強引にキルやオブジェクトを狙いに行くシーンも見られ、新たなスタイルへの挑戦も予感させました。20分少々で試合を畳みきってしまうこともあるため、試合を見逃さないようにご注意ください。

筆者が注目したい選手:Yutapon(ADC)

LJLを代表するプレイヤーのYutaponですが、Spring Splitではセナやスモルダーと言った試合終盤の強さに特化したチャンピオンがメタになっていたこともあり、突発的なファイトでも巧みな立ち位置で集団戦を勝たせるような“彼らしい”展開はあまり見られませんでした。

新パッチはADCが強さを発揮できるメタと予想されており、夏こそ「これぞYutapon!」という華麗なプレイが魅せられればチームも自然と状態を上げていくでしょう。個人配信ではTOPレーンにて別の意味で「これぞYutapon」なプレイも披露しているので、そちらも併せてお楽しみください。

◆Sengoku Gaming(SG)

TOP

Kinatu(キナツ)

JG

Ellim(エリム)

MID

Jett(ジェット)

ADC

Yuhi(ユウヒ)

SUP

Gaeng(ゲン)

これ以上ない新布陣を実らせられるか

Sengoku Gaming(SG)」は、積極的に選手や『LoL』ストリーマーを補強し、LJLと日本『LoL』シーンを盛り上げ続ける西の雄。今季も虎視眈々とトップの座を狙っており、福岡勢としてSHGとの「福岡ダービー」という面でもリベンジに燃えています。

昨年から全選手入れ替えで臨んだSpringは各選手の長所こそ発揮されたものの、連携が噛み合わないシーンも散見され、プレイオフではV3に下剋上を許してPCSプレイオフへの出場権を逃す結果に。SummerではSUPのGaengがIMPレジデント認定(※)を受けたため、MIDにJettが帰還。パワーアップした布陣で臨みます。試合では「T1」在籍経験を持つEllimが敵JGへ果敢に侵入してペースを乱していく戦い方を得意としており、Gaengもロームで他レーンに影響力を出せるため、ソロレーナーが彼らと息を合わせてプレイできれば序盤から主導権を握れるはず。

※長期に渡るLJLへの貢献から選手を「居住者」として認定し、国内選手枠にて起用できる制度

集団戦の鍵となるのはGaengのエンゲージで、Springでもラカンとブリッツクランクで2度のマッチMVPを獲得。Gaengがエンゲージやフックタイプのチャンピオンをピックしてゲームを大きく動かしていく「サポートキャリー」な試合展開が夏も見られるでしょうか。

筆者が注目したい選手:Jett(MID)

『LoL』の花形とも呼ばれるMIDレーンにおいて2022年のSG加入から圧巻の活躍を見せ、「LJL最強」との呼び声も高いJett。Springでは外国籍選手枠の関係で控えに回りましたが、満を持してロースターに復帰。マークが分散すればYuhiの強気な立ち位置も活きるはずで、復帰即チームの軸となりうるか期待が集まります。

積極果敢なスタイルが特徴で、特にサイラスやヨネなどのメレーチャンピオンで次々にキルをもぎ取ってキャリーしてしまう派手なプレイングは一度見たら忘れられません。SpringでMIDを担当したKakkunも活躍していただけに代わって出場する責任は重くなりますが、Jettならそのハードルを飛び越えてくれるはずです。

V3 Esports(V3)

TOP

TaNa(タナ)

JG

HRK(エイチアールケー)

MID

Acee(エース)

ADC

Bini(ビニ)

SUP

Hetel(ヘテル)

春の勢いと経験の証明へ

2年間日本人選手5人体制にチャレンジするも結果には繋がらず、今季よりTaNa、Biniの韓国人選手を加入させた「V3 Esports(V3)」。下馬評はそこまで高くなかったものの、試合を経るごとに連携も高まり4位でプレイオフに進出。プレイオフではSGを撃破し、3位でPCSプレイオフに出場を果たしました。初めての国際戦は2連敗と苦い結果に終わったものの、この経験は選手にとって大きな糧となったはず。それを証明するためにも、Summer Splitでは内容と結果の伴う試合運びを見せたいところです。

チームの特徴的な存在は、やはりTaNa。タンクが多くなりがちなTOPレーンにおいて自らダメージを出してキャリーできるチャンピオンを多用する、毎試合ドラフトが楽しみな存在です。PCSではTaNaが封じられると途端に苦しくなってしまったため、「TaNa対策」だけでチームを終わらせないよう、他レーンの奮起にも注目。

どこからでもダメージが出せる構成を選択できる反面、集団戦でバラバラになってしまったり視界管理の最中に捕まってしまったりと、そのパワーを発揮し切れずに有利を渡してしまうシーンは課題のひとつ。一丸となってもう一度国際戦の舞台へチャレンジします。

筆者が注目したい選手:HRK(JG)

昨年のチームが勝ち切れない時期にも積極的にエンゲージを仕掛けるシーンも見られ、リードしている展開はもちろん劣勢でも「ゲームを動かせる」タイプのプレイヤーです。

Springではレルやマオカイなどエンゲージタンクを担うことが多かったものの、得意のリー・シンなど攻撃的なピックがSummerは見られるでしょうか。今季はTOP・MIDの強さを活かして連動した動きができるか、そして定期的に変わるヘアカラーにも注目です。

AXIZ CREST(AXC)

TOP

Washidai(ワシダイ)

JG

Van(ヴァン)

MID

Eugeo(ユージオ)

ADC

Ssol(ソル)

SUP

Ino(アイノ)

ひと味違う「夏のAXC」になれるか

今年からAXIZとCrest Gaming Actが合流して生まれた新チームが「AXIZ CREST(AXC)」です。Springでは優勝したSHGを相手にドローに持ち込むなど上位チームに好勝負を繰り広げたかと思えば、あっけなく逆転を許してしまう試合もあり、波が大きかった印象。視聴者としては結果が予想できない魅力的なチームではあるものの、躍進のためには安定感を手にしたいところです。

Springの順位こそ5位に終わったものの、チームの前身であるAXIZはこれまでも夏シーズンに好成績を挙げており、BO5ではリバーススイープを達成するなど「骨太」な戦いが身上。その流れを汲むチームとして粘り強い戦いをすることで、少しでも上の順位でプレイオフに駒を進められるかがポイントとなりそうです。

Springでは実績十分のSsolがしっかりとダメージを出してキャリーする試合はあまり作れず、ジワジワと試合が苦しくなってしまう展開に。ジワジワと試合が苦しくなってしまう展開に。シーズンを重ねるごとに筋トレの成果が見て取れるSUPのInoがゲーム内でもSsolを護衛するたくましい存在となることが重要でしょう。

春はレッドサイド、つまりラストピックを選択できる試合の方が成績が良く、Washidaiがケネンで大キャリーを果たした試合のように得意チャンピオンを組みこんだ構成に魅力を持ったチーム。新加入のVanといち早く連携を高められれば上位進出も見えてくるはずです。

筆者が注目したい選手:Van(JG)

果敢に飛び込むファイターを得意とし、スマイト勝負への絶対的な強さを武器に戦ってきたLJLが誇る「JGの王」ことCassinが健康上の問題でロールコーチへと転身。代わってT1アカデミーでも活動経験のあるVanが加入し、新体制でSummer Splitへと挑みます。

やや古いデータにはなりますが、韓国でのアカデミーリーグではリー・シンのほかにグレイブスやニダリーなど攻撃的なピックも多用しており、まさにAXCの新JGらしい役割を期待してしまいます。チームをサポートするCassinからの“王位継承”が果たされるのか、その活躍ぶりに注目です。

Burning Core Toyama(BCT)

TOP

tol2(トルツー)

JG

EL(イエル)

MID

Jool(ジュール)

ADC

Howla(ハウラ)

SUP

Charley(チャーリー)

富山から世界を目指す若き挑戦者たち

Burning Core Toyama(BCT)」は、Burning Coreが富山県に本拠地を移転する形でリブランディングしたチーム。古民家を改装したゲーミングハウスからLJLに参戦しており、選手カメラの背景が印象的です。

今季は長年チームを支えてきたRainaがコーチに就任し、BOTデュオを始めとして若手選手を積極的に獲得した布陣で挑戦。初戦から見どころある試合を展開したものの、中盤以降は先輩プレイヤーたちの強さを思い知る結果に。それでも5位までプレイオフに進出可能なSummer Splitのフォーマットはチームに追い風で、まずは初の「勝ち点3」を目指して戦います。

試合では序盤のレーニングで背負ってしまった不利が重たくのしかかる展開が多くなってしまったものの、集団戦では好連携で逆転してみせるシーンもあり、少しの改善から大きくゲームの行方を変えられるはずです。唯一昨年からチームに在籍しているELは来日当初は突撃して孤立するシーンも度々見られましたが、今季はJoolと息を合わせてゲームメイクする活躍が印象的な存在に。5選手ともまだまだ若手であり、シーズン中にどれだけ成長していけるかが勝利の鍵を握るでしょう。

筆者が注目したい選手:Howla(ADC)&Charley(SUP)

前所属のSHGアカデミーからコンビを組み続けるリーグ唯一の日本人BOTデュオ。Springでは今まで対面したことのないレベルのパワーに押しこまれるシーンもありましたが、国内のアカデミーリーグでは優勝も果たしており、折れずに勝者のメンタリティを持ってプレイに臨んでほしいところ。

春のBCTはドラフト段階からメタだけを優先せず、カウンターや得意ピックを選択していく姿勢も見られていました。LJLで活躍してきた先輩たちはいずれも代表的な得意ピックを有しており、彼らにとっても代名詞となる強力なチャンピオンの登場にも期待したいですね。


◆PCS地域でたった2枠のWorlds出場権を獲得できるか

以上、全6チームによるLJL Summer Splitのレギュラーシーズンは6月7日(金)から7月14日(日)にかけて実施され、上位5チームがプレイオフは7月20日(土)から7月28日(日)のプレイオフへと進出します。

LJLプレイオフを勝ち抜いた3チームはSpringと同様にPCSプレイオフへ進出し、年間最大の国際大会「Worlds」への出場権を巡りPCS地域の強豪チームとの戦いに。Summer SplitではPCS地域から2チームがWorldsへ出場可能であり、成績によってはLJLがこの2枠を独占することも可能なため、その行方に期待が集まります。

日本最強チームの座とその先にある国際大会を目指して争われる「LJL(League of Legends Japan League)」を、皆さんも好きなチームや選手を見つけて楽しんでください!

《ハル飯田》

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ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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