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Faker「Worldsはすべてのプロゲーマーが思う"夢の舞台"。残りの試合もしっかり準備していく」―T1がALとの熾烈なBo5を制しベスト4進出!【Worlds 2025インタビュー翻訳】

中国・上海で開催中のLoLの国際大会「Worlds 2025」。10月31日にはAL対T1が行なわれT1が3-2で勝利しました。本稿では、試合終了後に現地ステージで実施されたFaker選手の勝利インタビューの翻訳をお届けします。

スイニャン

スイニャン

中国・上海で開催中の『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』の国際大会「Worlds 2025」。10月31日にはLPL第2シードのAnyone's Legend(AL)とLCK第4シードのT1の対戦がBo5で行なわれました。

Game 1は序盤からALがリードを築きますが、着実にドラゴンをスタックしたT1がソウル獲得を機に逆転しゲームを制しました。続くGame 2もリードはAL。途中T1が巻き返したものの、再度取り返したALがネクサス破壊に成功しました。Game 3はT1に試合が傾きかけた状況下で、ALがサイドキャッチを成功させて勝利。しかしGame 4ではT1が終始強さを発揮して勝利をものにします。2-2となり勝負はGame 5へ。熾烈な接戦となりましたが、エルダードラゴンとバロンバフを持ってALベースに直行しそのままエンド。これによりT1が3-2で勝利し、ベスト4進出を果たしました。

本稿では、試合終了後に現地ステージで実施されたFaker選手の勝利インタビューの翻訳をお届けします。

「相手チームが強かったからこそ良い試合になったと思う」

――インタビューのゲストはT1のミッドレーナー・Faker選手です。まずはサモナーの皆さんにご挨拶をお願いします。

Faker:大家好、我是Faker。(中国語で「皆さんこんにちは、僕はFakerです」の意味)

――本当に息が詰まるようなBo5でした。5ゲームに渡る激戦の末T1が勝利し、今回のWorldsのベスト4進出に成功しました。この瞬間、このBo5を終えたいまのFaker選手の一番の感想を聞かせてください。

Faker:ALはとても強い相手なので、今日は面白い試合ができるだろうと考えていました。実際に楽しい試合ができたと思っていますし、相手チームが強かったからこそ良い試合になったと思います。

――ALにも称賛を送りたいですね。ALは今日、本当に粘り強さを見せてくれました。これまでのスイスステージでも、LCKのHLEとGen.Gの両チームと戦って立て続けに勝利してきました。そんなALとのBo5の前の準備において、T1にとって勝利のキーポイントは何だと考えていましたか。

Faker:一番重要なのは僕らができる限りミスを減らさなければならないという点だったと思います。それから、こういった試合では運もかなり必要だと考えているので、自分たちにできるベストな準備をしてミスを減らす努力をしつつ最善を尽くしました。

――今日のBo5のなかで、我々はT1が準備してきた戦術の幅やチャンピオンプールの広さを目にしました。今日の最後の1戦では、Faker選手がメルをピックしましたよね。このチャンピオンは予想外でした。これまでもあまり使っていなかったと思うのですが、最後の試合で隠し玉を出してきたのはどのような考えがあったのでしょうか。 

Faker:Game 5の場合、ミッドのチャンピオンがかなりなくなっていましたし、にらみ合いの状況が何度も起こりそうだなと思ったのでメルをピックしました。

――本当にFaker選手のチャンピオンプールの広さを見せてもらったと思います。デビューからこれまでですでに約90体もの異なるチャンピオンをプレイしており、私の記憶が正しければおそらく89体です。皆さん、Faker選手に大きな拍手をお送りください。本当にリスペクトすべき選手です。さて、今日の試合は1-2で負けている状況から2ゲームを連続で取って追いつきました。このようなシーンは我々も何度も見てきましたが、毎回T1は崖っぷちに立たされたときに立て直して最後の勝利を勝ち取っています。そこでお伺いしたいのですが、一体どうやったらそんなことが成し遂げられるのでしょうか。

Faker:今日は実を言うと、負けるかもしれないと思いながら試合に来たんです。それでもなるべく「自分たちにできるベストを尽くそう」という心構えで試合に臨みました。そしてチームメンバーもみんな集中力を持って上手くやってくれましたし、Game 5ではアタカンを獲れたりとそういった運要素も作用したので勝利することができたと思います。

――そして今日、Faker選手はWorldsで900アシストを獲得するという非常に特別な記録を達成しました。今年はFaker選手の10回目のWorlds出場であり、これまでのWorldsですでに多くの1位記録を持っています。最多出場、最多キル数、そして最多優勝まで果たしている選手です。そしていまも、ご自身の6回目の優勝に向けて挑戦しています。最後の質問になりますが、WorldsはFaker選手にとってどんな意味がありますか。

Faker:Worldsはすべてのプロゲーマーが思う"夢の舞台"だと思います。そしてそのような場所に僕が勝ち上がるチャンスを掴んだからこそ、そのチャンスをきっちり掴んで大勢の皆さんに良いところをお見せしなければならない場だと考えて、残りの試合もしっかり準備していきます。

――Faker選手の信念を貫く姿、専念する集中力、そして努力は大勢のサモナーたちに影響を与え続けています。Faker選手が今年のWorldsでさらに素晴らしいプレイができるよう願っています。最後にもう一度拍手をお願いします。彼はLoL界の一番高い山であり一番長い川であり続けています。改めてT1の皆さん、今日の勝利おめでとうございました。

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