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2025年10月7日(火)から『VALORANT』に登場する新エージェント「ヴィトー」。本稿では、一足先にプレイしたインプレッションとともに、エージェントの特徴をお届けします。
※内容は先行体験時のものです。リリース後とは異なる場合がある点はご注意ください。
ヴィトーは制御不能なDNA変異によって力を得た武闘派の精鋭で、その変異によって敵のユーティリティーを無効化する力を得たエージェントです。
相手のユーティリティーに対抗することをコンセプトとしたデザインとなっており、特にサイトを守る際に真価を発揮します。
相手がサイトの情報を取るための索敵アビリティや、サイトへ入る際のフラッシュなどを「インタセプター」で無効化。加えて、アルティメット(エヴォリューション)によって、フラッシュやスタン、ダメージユーティリティーを無効化し、銃撃戦で敵を制圧することができます。
また、テレポート(クロスカット)で思わぬポジションから射線を通せたり、シーズ+アラームボットのような足止めアビリティ(チョークホールド)を持ってたりと、センチネルとしての役割も十分に果たすことができます。
キルジョイのアラームボットやチェンバーのトレードマークのような自動検知型のトラップです。起動速度はかなり速めで、シーズと同じ程度の範囲、時間拘束でき、捕まえた相手には衰弱と聴覚障害のデバフを与えます。
ポイズンクラウド、ナノスワームなどと同じ軌道で投げて設置することができます。また、購入フェーズ中はどこからでもインタラクトキーで回収可能です。
反応範囲はキルジョイのアラームボットより少し広め、チェンバーのトレードマークよりは狭いです。
攻撃の際には、裏を見ることができるため、1センチネルでも最低限の仕事はできそうです。
テレポートアンカーとなる渦を2つまで設置できます。テレポート可能範囲内で、アンカーに視点を合わせながらインタラクトキーを押すとオーメンのシュラウドステップのようにテレポートします。
ヨル、チェンバーと違い、アンカーの方向を見てキーを押さないとテレポートできないので、“オペレーターやオフアングルでワンピックを狙って帰る”ような運用は難しい印象。
こちらも購入フェーズ中であれば、インタラクトキー長押しで回収可能ですが、テレポート可能範囲にいるときに限られます。
アンカーは自分から20メートルほど離れた地点に設置することが可能で、高所への移動にも使えます。ラウンド開始以降のテレポートはアンカーを消費しますが、購入フェーズ中のテレポートはアンカーを消費しないため、高所に上った後、アンカーの回収が可能。クレジットは消費しますが、回収したアンカーは再度設置が可能です。
テレポート可能範囲は、アンカーを中心に半径25メートルほどで、2つ使えば大きな移動も可能です。チェンバーのランデヴーよりすこし広めの範囲です。
クロスカットを2回使うとアセントのAメインからAショートを経由して、ピザまで移動することができます。研究が進めば、寄りやローテートがとても速くなるアンカーの置き方が開発されそうです。
音も聞こえるため、オーメンのシュラウドステップのような立ち回りも可能です。
設置可能範囲は自分から7メートル程、リーアのようなインターフェースで空中にも設置できます。
設置後、Eキーで発動し、9秒間効果が持続します。発動後は範囲内のインタセプターが視認可能な投擲物や飛翔体、設置物を即時破壊します。
ブリーチ以外のフラッシュ、ソーヴァのリコンボルト、スカイのトレイルブレイザーなど相手のイニシエートアビリティをすべて破壊。アビリティだけでなく、ゲッコーのスラッシュ、レイズのショーストッパーなど、強力なアルティメットもこのスキル一つで無効化します。
特に、ゲッコー、レイズの2エージェントは、全てのユーティリティーをインタセプター1つで破壊されてしまいます。耐久値の高いセージのバリアオーブやデッドロックのバリアメッシュも破壊可能です。
唯一、銃で攻撃して破壊可能なユーティリティーの中で、ヨルのフェイクアウト(デコイ)は破壊されませんでした。また、ヨルのゲートクラッシュ(テレポート)や、キルジョイのナノスワーム、アラームボットなど一定の距離で見えなくなるものも、インタセプターが視認できない範囲では破壊されません。
設置前は効果範囲がミニマップに表示されており、この範囲の視認可能なユーティリティーを消すことができます。
ただし、インタセプターにはステルス効果はなく、直接見える位置に置くとすぐに壊されます。設置中の音もかなり大きいため、画像の位置に設置すると、Aメインで交戦が起きる位置で相手に聞こえてしまうので、設置場所には工夫が必要そうです。
また、インタセプターが視認できないと相手のユーティリティーを破壊できないため、キルジョイのタレットのようにスモークで視界がさえぎられる位置に設置すると効果を発揮できません。
効果終了、または破壊された後は45秒のクールタイムがあり、再設置は可能です。ラウンド中はサイファーのカメラのようにインタラクトキーを押すと回収可能で、その場合は30秒のクールタイムがあります。
攻撃の際は、サイトにエントリーする前にリーアのような感覚(ただし、リーアのように壁は貫通しない)で使って、起動すると視認範囲のガジェットやカウンターのリコンボルトなどを壊すこともできます。また、リテイクの際も、スパイク解除に合わせて起動することができれば、ブリムストーンのインセンディアリーやソーヴァのショックダーツなどの空爆も防げるかもしれません。
空中にも設置できるため、自由度が高く、起動前に定点を使って壊すという戦術が取りにくいと感じました。
発動からラウンド中、射撃、リロード速度などが上昇するバトルスティムを獲得し、相手のユーティリティーによるデバフ、ダメージを無効化できます。
この状態のヴィトーにダメージを与える方法は射撃ダメージのみです。また、ダメージを負ってもシールド以外は時間経過で100まで回復します。
トレーラー映像でもあったように、ユーティリティーによるダメージはすべて0、フラッシュもスタンもスロウも効かない、まさに“無敵”の状態です。
ヴァイスのアークローズやスカイのガイディングライト(フラッシュ)に当たっても音が鳴りません。ソーヴァのリコンボルトやフェイドのホウントにももちろん映らないため、いるかどうかもわからなくなるという強みもあります。
また、アイソやデッドロックのアルティメットに当たっても拘束されません。しかし、フェイドのプラウラー、チェンバーのトレードマーク、ハーバーのレコニングのような、エージェントに反応するユーティリティーは、ヴィトーを検知をすることを確認しました。
空爆での解除阻止などもできないため、ヴィトーがアルティメットを使った際は、射撃による解除阻止をしなければいけません。
なお、チェンバーのヘッドハンター、ツール・ド・フォース、ジェットのブレードストーム、ネオンのオーバードライブは射撃ダメージの判定で、ユーティリティーでもダメージを与えることができます。これらはヴィトーへの対抗するアビリティーとなりそうです。
『VALORANT 』の特徴の一つである豊富なユーティリティーを抑制するのではなく、“無効化”する新しいタイプのエージェント「ヴィトー」が登場。間違いなく今のメタを覆すパワーを持っているエージェントなので、(競技シーンはオフシーズンに入りますが)今後の構成や戦術の変化に注目です。