
- League of Legends
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Riot Gamesは『リーグ・オブ・レジェンド』におけるボッティングやブースターなどのバンに関する「悪質行為対策」の最新アップデート予定を公開しました。
昨今の『LoL』では名誉システムのリワーク、途中退出やトロール行為へのペナルティ強化など、悪質行為への対策が順次強化されててきました。
今回のアップデートでは特に「スマーフ」行為、つまりは1人の突出したプレイヤーのせいで試合の公平性や競技性が失われ、他の9人のプレイヤーが不快な思いをするケースについての対抗策が主になっています。
ここで示される「スマーフ」行為とは以下の通り。
ブースティング: 他人のアカウントで対戦し、そのアカウントのMMRを上昇させること。
ランク操作: 別アカウントのプレイヤー(一般的にはブースター)と一緒にランク戦に参加し、本来よりも高いランクに引き上げてもらうこと。
購入・ボット使用アカウント: サービス規約に明確に違反する行為です。複数のプレイヤーによってレベルアップ・使用されたアカウントは、すべてこのカテゴリーに該当します。
なお、同文内では高ランクのプレイヤー(ブースター)が他人のアカウント(ブーストされる人)にログインしてランク戦を行うランク操作のことを「ブースティング」、そして高レートやチート使用者など他のプレイヤーと一緒にマッチメイキングを行い、自分のMMR/ランクを「急上昇」させるランク操作を「ヒッチハイキング(バス乗り)」と定義しています。
これらは明確な規約違反であり、真剣にランクアップを目指して試合に挑む他のプレイヤーの体験を損なう存在として、相応のペナルティが与えられます。パッチ「25.13」からは報告カテゴリーに「ランク操作」が追加されており、「25.18」からは不正アカウントに対するペナルティが開始されます。報告に基づいて処罰が行われた場合は、報告者にはその通知とともにLPの払い戻しも行われます。
アンチチートツールである「Riot Vanguard」による不正行為の検知精度も向上しており、これらを踏まえて、パッチ25.18で導入される検出モデルがさらに改善されていくことも明らかになっています。
今回のアップデートではスマーフ行為への言及で曖昧な問題となる「サブアカウント」についても明確な基準が示されており、「意図的なランク降下を行わない限り、自分だけが使うのであれば」不正行為には該当しないとされています。
作成されたばかりのアカウントが低スキル帯に紛れ込んでしまうことを防ぐためにも適切なスキル評価が必要となりますが、新たなスキル評価システム「True Skill 2 (TS2)」は既に試験運用が開始されており、現在は韓国サーバーでのランク戦以外のすべてのキューにテスト範囲が拡大されています。
TS2では高スキル帯のプレイヤーが5試合ほどで適切なスキル帯へと振り分けられるようになっており、従来の約3倍の速さとなっています。LoLのマッチメイキングはプレイヤーにとって非常に重要な要素であり、スマーフ対策としても活躍が予想されるTS2については、続報があり次第アナウンスされる予定です。
アップデート原文では「これまで紹介してきた変更では、すべてのスマーフを排除できません。しかし、今年の終わりまでには、ペナルティーを避けるために別アカウント(いわゆるバーナーアカウント)を作成するプレイヤーや、プロプレイヤー、コンテンツクリエイター、インフルエンサーなどを狙うグリーフィングプレイヤーを取り締まる新たな手段を講じる予定です」と述べられており、長期的なプロジェクトとして不正行為への取り組みが進められています。
リーフィング、インティング、スマーフ、他のプレイヤーへの暴言など、試合の公平性を損なう多種多様な悪質行為について「該当プレイヤーを特定し、アカウントの制限、一時停止、あるいは永久停止措置を行います」とも明言されており、決して放置することはないと語られています。
強化されたシステムを適切な報告などによって活用し、プレイヤー全体でサモナーズリフトを楽しい場所に保つための取り組みを続けていきましょう。詳しくはこちらのブログもご覧ください。