2025年における『VALORANT』最初の世界大会「VCT 2025 Masters Bangkok」。そのPacificリージョンの出場権をかけた「VCT Pacific 2025 Kickoff」の決勝戦が、2月9日に開催。同じ韓国代表であるDRXとT1と対戦し、激戦の末にDRXが勝利を掴みました。
惜しくも敗れてしまったものの、リージョンごとに付与される出場権は2枠なので、バンコク行きのチケットは無事に掴み取ることができたT1。そんな同チームは、本大会の最終週・3試合で急なロスター変更を行ったことが話題を集めました。「VCT Pacific 2024 Stage 2」から続く6人ロスター体制のなか、これまで控え選手だったCarpe選手が、Sylvan選手の代わりに出場したのです。
そんななか試合後に行われた記者会見にて、海外記者より本件に関する質問がAutumnコーチのもとに投げかけられました。6人ロスター体制への見解と併せての質問だったこともあり、はっきりとした回答はありませんでしたが、そのやり取りをそのままご紹介しましょう。
◆Sylvan選手交代の理由はインフルエンザ?
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――以前に、6人ロスターを運用していたSentinelsのkaplanヘッドコーチと話しました。「6人ロスターの利点は何ですか?」と尋ねたところ、彼は6人ロスターを成立させるのは困難だと述べていました。Sylvan選手が後半の試合に出場しなかったこと、そしてCarpe選手がこの2日間においてハードキャリーをしたことが話題になっていますが、選手交代が行われた理由について教えてください。
Autumn:kaplanの言っていることは正しく、きっと多くの選手やコーチがその意見に賛成すると思います。私の意見としても、90%以上はチームにとって良くありません。そのせいでプレッシャーを受けてしまう選手もいるので、とても難しい体制です。ですが、私たちのチームにおいては非常に異なっています。
Carpeはチームとしての成功を考えています。ネガティブな感情を抱いてもおかしくないなか、彼はそれを表に出すことはありませんでした。いつも私たちがより良くなるように助けてくれました。そして韓国では最近、インフルエンザが流行っていました。その結果、我々の選手たちも罹患してしまいましたが、Carpeが必要な役割を担ってくれたおかげで、私たちはチームとして練習することができたんです。
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Autumnコーチの回答からは、Sylvan選手がインフルエンザに罹患してしまい、Sylvan選手を入れてのロスター続行が不可能になったため、Carpe選手が代役を果たしてくれたとも読み取れます。
今後のロスターが気になるT1は、Masters Bangkokの初戦にて、EMEA地域の覇者であるTeam Vitalityと対戦します。
<翻訳協力:eiko>