VCT Pacific 2025 Stage 1 Day 12にて、日本のZETA DIVISIONがTALONに対し2-0で快勝を収めました。この日ZETAは、Dep選手が治療のため、急遽TenTen選手が加入した状況での戦いとなったにも関わらず、各々の高いパフォーマンスと連携で勝利をつかみとりました。
本稿では試合後に行われたXQQコーチとCLZ選手へのインタビューの模様をお届けします。
◆「TenTenの兄(Meteor選手)がいるT1ともう一度試合してみたい」
――試合の感想を教えてください。
CLZ:今日は厳しい試合になると思っていましたが、みんなが良いパフォーマンスを出してくれて勝ち切れました。良かったです。
XQQ:Depが腕の怪我で参加できないこともあり、アカデミーのデュエリストなど自分たちができる練習をしてきました。実際にTLN戦どうなるかわからない状況で、夜しか眠れませんでした。
CLZ:(ニコニコ)
XQQ:今回良いパフォーマンスを出してくれた選手たちを誇りに思います。
――Dep選手の状況について教えてください。
XQQ:日本に帰国して回復に向けて頑張っています。試合後には「おめでとう、熱い試合だった」と連絡をくれました。僕らとしては待つしかないのかなと思います。

――TenTen選手を選んだ理由を教えてください。彼のパフォーマンスなどをどう評価しますか?
XQQ:事態が急ななか、ビザの問題や韓国への渡航などの状況を考慮した結果、最適な選択肢でした。日本でのChallengersなどが終わっていればいろんな選択肢がありましたが、今回はTenTenがいてくれて助かりました。僕らが期待していた以上のパフォーマンスを発揮してくれたので大満足です。NS戦やプレイオフを彼と一緒に戦えることを嬉しく思っています。
――TenTen選手の加入によってチームはどのように変化しましたか?
CLZ:TenTenさんは自分から盛り上げるようなコールをしてくれます。いきなり「3、2、1で声出せよ!」と言ってくれるなど、インゲームの雰囲気は明るいです。
――プレイオフで戦いたいチームはありますか?
XQQ:同じグループなので、戦うためには結構な数勝ち上がる必要がありますが、TenTenの兄(Meteor選手)がいるT1ともう一度試合してみたいなと思います。
――急遽ロスターが替わったなかで、どのような準備ができていたのでしょうか。また、コミュニケーション面で問題はありませんか?
XQQ:準備については“あまりできていなかった”というのが実際のところです。ただ、Depを含む5人で築いてきた基礎を維持したままプレイすることができました。これはTenTenの適応力やゲームに対する理解度の高さのおかげでした。
日本語については、これまでFAVやNORTHEPTIONで戦ってきたデュエリストですので、たまに通じない言葉はありつつも、ミーティングやフィードバック、インゲームのコールでは日本人と同じようなコミュニケーションが取れてると思ってくれて大丈夫です。

――TenTen選手が加わったことでチームにもたらされた思わぬシナジー、みたいなものはありましたか?
XQQ:SugarZ3roとほぼ誕生日が同じで年齢も近く、他のメンバー含めてより年齢が近いです。まだシナジーが生まれきってはいないかもしれませんが、Depがいたころからあった“たまにチョケるような試合中のノリ”が変わらずやれているのは良いことだと思います。
また、Depが離脱するタイミングで全員が自分たちがやらなければいけないことに今一度集中しなおして、練習でしっかり直していけたのが良かったと思います。
――TenTen選手が自由に動いてそれが上手く作用している状況が多くみられました。TenTen選手にかわったことで、試合の組み立て方などにどんな変化がありましたか?また、彼をどのようなデュエリスト/プレイヤーであると考えていますか?
CLZ:まだ2日しかプレイできていませんが、オペレーターの使い方がとても理想的だと思います。
基本的に(TenTen選手が)自由に動いていい形にはしていますが、組み立て方は変えているつもりはありません。TenTenさんがアグレッシブさと立ち回るべきところをしっかりプレイしてくれていて、いつも通りのプレイができたのかなと思います。
――NS戦への意気込みをお聞かせください。
CLZ:1週間の練習期間ができたので、自分たちのできることをやって自信をつけて挑みたいと思います。
NS戦に勝利することでプレイオフ進出を自力で確定させることができるZETA。TenTen選手のさらなる活躍と連携力の向上に期待が寄せられます。プレイオフ最終戦となるNS戦は4月20日(日)第二試合です。
