
2025年における『VALORANT』最初の世界大会「VCT 2025 Masters Bangkok」。その開幕が2月20日に迫るなか、本大会のプレスカンファレンス が2月19日に行われました。
本カンファレンスにて、「Team Vitality(VIT)」代表として登壇したDerke選手へ海外メディアから「移籍時のチームへの馴染みやすさ」と「Boaster選手とSayf選手のIGLの違い」についての質問がされました。本稿では、そのやり取りをそのまま紹介します。
◆VIT SayfとFNC BoasterのIGLは「自由度」が違う

――Fnaticで4年間、VCTが存在するのと同じくらい長い間活動されましたが、新しいチームに馴染むのは簡単でしたか?また、VIT SayfとFNC BoasterのIGLの主な違いは何だと思いますか?
Derke:馴染むのは難しくなかったよ。Sayfとはもう長い付き合いだし、Lessとは試合を通して知り合っていたしね。だから新たな出会いというのは、お世話になっている組織そのものとKicksやtrexxくらいかな。 もちろん、以前からtrexxのことも試合を通して知っていたけど、あまり話したことはなかったんだ。
加入したことは良かったと思う。みんな情熱的でハングリーだからね。僕とLessは過去の経験をこのチームへ持ってきたし、IGLとしてのSayfもいい。みんなが勝ちたいと思っていて、その情熱を分かち合っていることが僕らを後押ししてくれたんだ。
SayfとBoasterの主な違いは、Sayfが僕の加入前にデュエリストを担当していた点だね。だからかBoasterの指示よりも自由度が高いんだ。Boasterも自由にやらせてくれるけど、彼は色々なことを事前に決めているから、規律的、安全的で正確なセットプレイになる。対してSayfは、僕たちが試合を回すという感じなんだ。
このチームでは規律を守ってプレイするよりも、やりたいことを口に出して実行することがプレイスタイルになっていると思う。時にはただやりたいことをプレイして、楽しむことも必要だからね。だからこそ、みんな『VALORANT』を始めたんだ。楽しくなければ、プレイする意味がないから。

Derke選手の回答からは、Boaster選手のIGLの方がより規則正しく、逆にSayf選手のIGLはある程度自分の好きなこと・作戦をやれるということが分かります。
IGLであるSayf選手とデュエリストであるDerke選手を擁するTeam Vitalityは、Masters Bangkokの初戦として、日本時間で2月21日 (金) の19時よりPacific地域の第2シードであるT1と対戦します。Vitality史上初の優勝を掴み取るための第一歩となるでしょうか。
<翻訳協力:eiko>